第一回TRPGの日
報告書


はじめに

 この報告書は、アンケート、各サークルの改善点の報告書をまとめたものである。 しかし、各サークルの報告書といっても現在手元にあるのは1サークルの報告書のみ である。報告書が届かなかったことが、私は非常に悔やまれる。確かに、事後の様々 な話の中で今後の対策を話し合ったが、記憶は風化していくので、主催サークルひい てはTRPGサークル共有の知識にするには文章化して多数の人に残すべきである。 そういう思いからこの報告書を作成している。断っておくが、あくまでここにあるの は改善点であり、改善できるものであるので改善できないものは割愛させていただい ている。しかし、割愛させていただいているのはほぼ実現不可能なものであると思う ので、以降に述べる事項だけで十分満足なコンベンションができると思う。  最後に、この報告書は、主催サークルおよび主催サークル以外で協力していただい た有志スタッフの皆さんとイベントに参加していただいた人々に捧げる。                 1998年 1月3日                   総責任者 芝先 恵介

目次

● 全体的なもの/準備段階について ● 当日運営について ● メディア作成について ● 広報について ● 総務について

全体的なもの/準備段階について

問題点:総責任者には全体的な視野を持って計画をスケジューリングする必要があっ    たが、各担当者に任せるとしたために、スケジュールが非常に苦しいものとな    り、すべてにおいて追い込み仕事的なものとなり、細かい気配りがなかった。 改善案:当たり前の話だが、あらかじめスケジューリングをし、何らかの期日は総責    任者が決め管理する。 問題点:各担当者の仕事はそれぞれの仕事の管理であったが、メディア作成の場合す    べて何か作る場合押しつけられる結果となり、仕事の分担が不公平であった。 改善案:・管理が目的なのでそのことを各参加サークルに周知する。     ・仕事自体を明確に区分けする。       (この場合、準備段階での交流は少なくなる。) 問題点:経費、人力かかかりすぎ、今後続けていく上で一部に大きな負担となる。 改善案:・あらかじめ各担当者を募集する際に条件を付ける(例えば、仕事内容:パ      ンフレット作成、締め切り:11月10まで、予算1万円)。そして、予算の      概算要求をして予算修正した後はいっさいお金は払わないようにする。     ・各サークルに公正な経費、仕事の負担を参加条件に加え、明記する。      (例えば、連絡の往復郵便費+住所を書いた封筒、パンフの広告費、各サ      ークルに郵送したビラのコピー費、マスター/スタッフは各サークル会員      5人に一人+1名、パンフ原稿、できる範囲内での広報など)     ・郵便の手間を削減するため、Eメールを積極的に活用する。     ・何らかの原稿はすべてデジタル化したもので集めると編集の手間が大幅に      削減される。 問題点:サークル多数で会議がまとまらない。 改善案:一度に多数のサークルの日程を調整して会議に参加していただくのは不可能    に近く、大きな負担となるので、基本的事項は決定事項として提示しておき、    その他は郵便等のやりとりで済ます。もし、話し合う必要がある場合は担当者    会議を開く。数名なので会議室はとらない。

当日運営について

問題点:指揮系統の明確化 改善案:指揮系統をいくら明確に示していても人対人なのでお互い事前に知り合いに    なっておくのがベストであるが、事前に集まるのは不可能なのでスタッフや、    マスターにはイベント趣旨や当日にどのようなことをしなくてはならいかあら    かじめ書いたものをそれぞれ送付する。そしてスタッフは一目見てわかるよう    な目印をつけ、あまり複雑な仕事は作らないようにする。また、当日運営の各    部隊長には当日責任者の知り合いを入れて入念なミーティングを行う。     運営がしやすいように会場を1つのホールにする。 問題点:マスターの実力 改善点:マスターの実力は一目見てわかるものではないし、またすべてのマスターを    みて選抜するというのは不可能なので、各サークルからマスターを募集する際    にマスターの優先順位を決めておいてもらう。また、マスター紹介の締め切り    を早期に決定することによって各サークル内でテストプレイをする機会を確保    してもらう。 問題点:システムの充実 改善案:今回は初心者向きにとTRPGの種類を制限したが、一部で混乱をきたした    のでやめる。また、システムの数を増やすためにマスターの募集方式に工夫す    る。    例)「TRPGの日」のアンケートなどから上位の人気ゲームにマスター人数     枠を決め、各サークルからの優先順位に従いスターティングマスターを決め     る。もしもシステムのマスター枠が越えた場合、または同システムに複数の     マスターがいる場合は、優先順位によって決めるものとする。しかし、優先     順位も同じ場合は抽選で決めるものとする。その他は抽選とする。残りのマ     スターはウェーティングマスターとして優先順位、システムを加味しながら     事前に投入順位を決めておく。 問題点:マスターのドタキャンがおおく、人数が少なくて困った。 改善案:前述のようなマスター選択方式で、ウェーティングマスターを多数用意して    おく。     また、公募でウェーティングマスターを募集する。 問題点:アンケート不足 改善案:入場者数の正確な把握ができていなかったので、受付時に渡す名札ケースで    人数管理をしっかりする。 問題点:終了アナウンス 改善案:運営者の不備もありだらだらと続いた。もっと簡潔にする。また、終了の告    知はボードに書いたものをもって回る。 問題点:入場の際の混乱 問題点1:入館時間の設定 改善点:何時から何時までかを明確にする。そのことによって、受付時間前の来場、    時間集中の来場を防ぐ。 問題点2:予約制の導入 改善案:予約制の導入により受け付け混雑の緩和をはかり、本当に参加したい人を事    前に確保することができる。まず、パンフ表紙を3色に分ける。(例当日参加    ・白、サークル予約者・青、雑誌ビラ予約者・黄色など)。     主催サークル会員予約は、注文があった人数分のパンフを送り、そのパンフ    分は料金をいただく。また、雑誌、ビラ等での予約者は、パンフを返送して当    日におのおの料金をいただく。     予約者は予約者特別入場時間で当日参加より早く入れるようにする(例:予    約者10:00から10:20まで、当日参加者10:20から11:00までで定員になり次第締    め切り、など)。それ特別時間以降はいくらお金を払っていたとしても定員に    なれば、入場できない。     受付はパンフ表紙の色をみて、料金を徴収する/しないを処理する。勿論パ    ンフを忘れた場合は当日参加とする。 問題点:施設内の換気 改善案:施設の扉を開けるのは施設を使っている他の人に迷惑がかかりできない。に    おいの原因は多数あるが、昼食後のゴミがその原因の一つでもある。そこで少    しでも改善するために昼食後のゴミを当日運営が集めてまわり、昼にゴミ袋を    すべて取り替える。 問題点:定員 改善案:あらかじめ定員や定員になり次第締め切ることを告知しておく。予約制が入    る場合はある程度当日参加者に確保しておく。本当に参加したい人は予約して    予約者の時間に来るように明記しておく。

メディア作成について

問題点:すべて作るものはメディア作成の仕事で負担が大きい 改善案:担当に仕事の区分けをして「パンフ編集」部門にする。 問題点:パンフ費用がかかる 改善案:広告料を各サークルから徴収する。 問題点:編集に手間がかかる 改善案:すべて原稿はフロッピーで入稿する。 問題点:パンフ作成を結局1サークルで行った 改善案:主催サークルから一人ずつ推薦者で編集等をするのが好ましいが、集まるの    は不可能なので、編集は仕方がないが、原稿は積極的に他サークルに割り当て    ていき「参加サークル全体で作った」ものとする。 問題点:原稿の校正 改善案:事前に一度総責任者が目を通して、校正できる期間をもうける。また、サー    クル紹介(広告)などもゲラ刷りを各依頼者に校正してもらうようにする。

広報について

問題点:特になし 改善案:今回インターネット上でも情報を公開したことによって少なからず参加者が    いたというのは私自身驚きである。これからも双方向の意思伝達法として充実    させるべきである。例えば、ホームページ上で開催趣旨を明記したり、いかに    して合同コンベンションが企画運営されているか公開し、ノウハウの交換をお    こなう。アンケート結果の公開など。

総務について

問題点:特になし 改善案:予約制が導入された場合少し仕事が増えるのでがんばってもらわなくてはい    けないが、仕事の内容は全く変わらない。連絡先が総務宛なので、雑誌の告知    は総務にしてもらった方が手っ取り早いので、してもらう。

損益計算書

11月30日「TRPGの日」第一回:

【売上高】

 昼の部     71800  夜の部     17200              計  89000

【売上原価】

イベント会場費  48480 備品(マイク、シーリングスポット)          11000    小計 59480 会議室      10740 コピー費      1890 通信費       8480    小計 21110 メディア作成 コピー費              小計 30000 広報 通信費               小計  2080 総務 通信費               小計  2650 当日運営 コピー費              小計  1400  計 116720                            赤字  27720

【貸借対照表】

  現金     92280  │資本金 120000   赤字     27720  │   よって一万円につき、7690円返金

付記

「TRPGの日」 〜出会いの場としてのコンベンション〜 第一回:      とき:平成9年11月30日     ところ:大阪市 港区民センター  報告書作成日:平成10年1月3日  報告書作成者:芝先 恵介  HTML版作成者:堀田 拓司

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